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■建築作品■ 小木人の舎 「コギト」は思惟する吾。建築主の要望は「貧しくても美しい家を」とのことで大変明快でした。古い家屋の再生工事は時間と共に積み重ねられた痕跡群に新たな痕跡を付け加える作業でもあると考えています。古い器にも新しい感性を盛り込まなければなりません。古材の魅力や「匠の技」といった先人の技術に寄りかかるだけの仕事は再生とは言えません。伝統素材や古材・古建具は再使用するが復古調にならぬよう、茅葺き時代の黒い梁、養蚕時代の赤茶けた梁、今回の素木・金属・大理石などそれぞれが入り混じりながらも、自然に調和するような計画としました。 |
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左:内観、居間吹き抜け。 北側に2階ギャラリーを兼ねる廊下、南側にスノコ状のキャットウォークを見上げる全開放型の空間の豊かさは質素な外観からは想像しがたい。 初めて訪れる人の誰もが少なからず驚くようだ。 |
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左:梁の上から吹き抜けを見下ろす。この不思議な形の架構は、この建物が創建当時平屋の茅葺だったことを物語る。 |
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左:階段から玄関を見下ろす。玄関には居間側にだけ古建具を再利用した開閉式の「ついたて(結界)」を設けた。「ついたて」は来訪者の視線をさりげなく遮るだけでなく、空間を十字に横切る梁に不思議な安心感を与えている。 |
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左:2階、キャットウォークから寝室を見る。茅葺き時代の黒い梁と養蚕時代の赤茶けた梁、今回加えられた新材が共存する空間は、時間がどこかへ流れ去って行くものではなく、確かな痕跡として存在し続けるものであることを端的に伝えてくれる。 |
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上左:居間に向けて開かれたキッチン(家具納入前の状態)。正面壁に大理石を用い、カウンター上のオリジナルステンドグラス照明にはアンティークの結霜ガラスを用いた。上部、2階ギャラリーを兼ねる廊下のブラケット照明も当社工房によるオリジナル。 上右:居間から和室を見る。建具はこの建物で使用されていたものを寸法・建て付けを調整して再利用した。和室奥はベンガラ塗り仕上げの床の間。 | |
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上:南面外観。もとの建物の一部壁を残したまま全体を断熱材と杉板で覆った。 右:玄関の「ついたて」。完全な「壁」ではなく、上部と横が開いている意識的な間仕切りは建築主の遊び心に呼応する発案。 |
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