| Alcedo Atthis Architect |
| ■むくり屋根の家■ Alcedo Atthis Architect Works |
明治23年に建築され、「釜藤」という屋号で専売品(塩・煙草等)、農業用資材、燃料、氷などを扱っていた龍ヶ崎の商家の主屋を那須塩原へ移築再生した事例です。 移築前の建物は厚い土壁と重厚な屋根瓦で造られた店舗が長屋門と仲良く並び、街道沿いの商店の面影をよく残していました。大きな屋根を支える力強い架構も見事でしたが、商家らしい華やかさのある和室の造作や襖絵・欄間などが魅力的でした。家が大切に使われ創建当時の趣を色濃く残していたことが、再生計画を立てるうえでも大きくプラスしました。所有者の家に対する愛着が幸いしたのだと思います。 設計にあたっては商家の雰囲気を残しながら、田園地帯の再生民家としてふさわしい建築となることを心掛けました。 残念なことに構造材の多くが虫害を受けていることが判明し、取り換えを余儀なくされましたが、再生前の商家の面影を使える建具・板材・色ガラス・小物たちの多くは新しい家に無事納めることができました。 | |
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上左:客室を兼ねた和室。襖・障子等の建具は補修して再使用した。 上右:和室から廊下を見る。既存欄間を壁に組み込んで寸法を合わせ、再使用している。壁には膨らみをもたせてある。 | |
![]() | 左:客室を兼ねた和室 既存建具を補修再使用した襖・障子・欄間が古雅な雰囲気を創り出す。 オリジナル制作した吊り下げ型ランプも商家の華やかさを意識した。図柄の一部に既存建物の漆喰による鼠(繁栄の象徴)の意匠を取り入れて記憶継承を試みている。 (ランプ詳細は→作品ギャラリー「むくり屋根の家」を参照) |
![]() | 左:居間 テラコッタの床と薪ストーブ、既存障子の取り合いが古くて新しい空間を創る。 |
![]() | 左:居間からキッチンを見る。 既存建物南側の二つの部屋と縁側を纏めてワンルームとし、床は蓄熱層とするためテラコッタ仕上げとした。 |
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| 上左:シンプルで現代的なキッチンにも既存建具・神棚(火の神)等の取り入れにより年月の記憶を忍び込ませることが出来る。 上右:那須連山を望む屋根裏部屋のティールーム。下部の欄間は和室に面するもの。損失箇所はあるが、それでも組子の透かし模様は美しい。 |
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| 上左:廊下と屋根裏部屋のティールーム。再使用した建具と床板材(手前部分)が場所を変えて商家の面影を継承する。 上右:屋根裏部屋のティールームへの階段。 |
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| 上左:個室。壁の収納には既存建具を再使用した。 上右:寝室。徹底断熱した北面開口から、格子越しに広がる田園と那須連山を眺めることが出来る。 |
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![]() | 左:南面外観 移築前のナマコ壁を板張りに替え、瓦屋根は軽やかな金属屋根に替えた。 田園風景に馴染むよう周囲の草葺き屋根にならって、若干ふくらみを持たせたうえで軒の張り出しを深くしている。 |
![]() | 左:西面外観 僅かにむくりを持たせた屋根は、見る角度によって微妙に表情を変える。 |
![]() | 左: 北面外観 上部腰屋根に採光・通風の為のハイサイドライトを設けた。 中ほどの2箇所の開口は那須連山を眺めるためのもの。 南面とは板張りの範囲を変えたため異なる印象を楽しめる。 |
![]() | 左:東面外観 中央部分は、旧家の水周りに残されていた色ガラスを組み込んだ美しい出窓を「オオバラシ」という手法で解体し再使用している。 |
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| 上左:上記出窓の既存建物から再使用した色ガラス入り建具(部分)。本事例では既存建具のほとんどを再使用している。 上中と上右:和室に再使用した襖(部分)。手描き彩色の味わい深い襖絵が商家時代の華やかな空気を蘇らせる。 |
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| 上左:玄関ポーチブラケット型ランプ。「むくり屋根の家」では海洋をテーマにランプをデザイン・制作した。 上右:キッチンカウンター上のステンドグラスランプ。 (ランプ詳細は→作品ギャラリー「むくり屋根の家」を参照) |
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