Alcedo Atthis Architect

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杣口の家   Alcedo Atthis Architect Works


「杣口の家」外観
「杣口の家」外観 上・左:「杣口の家」
竣工4年後の主屋と長屋門。

長屋門は車庫と物置、屋外作業スペースを兼ねる。
→長屋門詳細


既存部材を転用した腰壁板張り部分、戸袋などは建築主の手によって定期的に柿渋が塗られることにより色の深みを増して来ました。
→竣工直後と比較

住まい手の愛情が建築を美しく長持ちさせることの好例と言えるでしょう。

(以上写真撮影:網野隆明)
「杣口の家」客室「杣口の家」玄関庇

上:竣工4年経過。風合いを増した玄関の庇。
色の変化した細い竹丸太とコケの生えて来た杉皮葺きが味わい深い。


左:竣工4年後の客室。床の杉板も色艶が落ち着いて来た。

(以上写真撮影:網野隆明)
私達は古民家の再生計画にあたり既存建物の構造を効果的に活かしたいと考えています。
山梨県内で移築再生することになったこの建物は、細くて不揃いながらも小屋束・小屋梁・小屋貫などの部材がほぼ完全な形で残されていたため、補強して再使用し、魅力的な意匠として表現することを再生のテーマとしました。

切り妻屋根と通風採光のため新たに設けた杉皮葺きの突き上げ屋根は、移築先の地域の伝統的な建築言語ですが、屋根の頂部の千木は移築前に建物があった地域の伝統的な形です。
同様に建物の歴史を物語る床板や古建具・四判石なども用途や場所を変え再使用しています。日本の民家では見慣れないアーチ型の妻壁飾りは、解体時に馬小屋で発見した鞍の木骨部品を用い、再生民家の象徴としたものです。
「杣口の家」内観。式台は杉板に柿渋塗り。 「杣口の家」2階ロフトの小屋組み。古材の貫はデザインだけでなく手摺りとしても機能している。
上:2階ロフトの小屋組み。今回は新材で構造を組んだ中に、茅葺を支えていたサスも意匠として組み込み再利用した。細い部材ならではの軽やかなリズムが美しい。(写真撮影:斎部 功)

写真右側の突き上げ屋根からの光はスノコ状の床から階下へ注ぐ。スノコの材料は2階床板を支えていた根太という小断面の古材を再利用。


左:玄関ホールから吹き抜けを介して小屋組みまで見通すことが出来る。玄関は以前台所のあった場所で、階段のある辺りは以前は茶の間だった。階段南側の板戸は解体時に物置から出てきたものを再使用している。(写真撮影:斎部 功)
下左:土間で一繋がりのキッチンと玄関。欄間と突き当たりのステンドグラスパネルは既存建物解体時に現れた茅葺サスの架構からインスピレーションを得て制作した。玄関の板壁は天井板の再利用。家具も収納として再利用した。(写真撮影:網野隆明)
下右:ロフトから見たキッチンと囲炉裏のある居間兼食事スペース。囲炉裏はテーブル式のため、土間に在るキッチンから直接配膳出来る。(写真撮影:斎部 功)
土間で一繋がりのキッチンと玄関 ロフトから見たキッチンと囲炉裏のある居間兼食事スペース

「杣口の家」東面外観。妻側上方のアーチ状の木材は以前飼育していた馬の鞍の部品。腰板は和室に敷かれていた栗板。玄関の庇は杉皮葺き。

「杣口の家」2階階段から見下ろす
上:竣工直後の東南面外観と南面外観。(写真撮影:斎部 功)


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