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■パッシブソーラーハウス:河口湖畔の家■ 敷地は河口湖畔から100メートルほど離れた集落の中にあります。東に4メートルほどの道路があり、南側の2メートルに満たない小路を挟んだ隣家の屋根越しに富士が見えます。御室浅間神社に近く、時折土器などが出土することなどから、古くから居住に適した地域であったと思われます。 富士からの風は強いけれど東西に長い敷地は日当たりが良く、終日日照に恵まれることから、ダイレクトゲインパッシブソーラーハウスを計画しました。建物の中心に居間を配置し、南側に大きな開口部を設け、蓄熱のため床はテラコッタタイルで仕上げたコンクリートの土間としました。 暖気が行き渡るように、和室とキッチンを居間の両端に設け、2階の居室は吹き抜けを介して居間とつながる配置となっています。 |
上:南面外観。 |
上:東面外観。前面道路側から見る。富士からの風混じりの雨に備えて屋根の軒を大きくし、雪に備えて玄関ポーチの屋根にも雪止めを設けた。腰壁はタイル貼りとし外壁は漆喰塗仕上げ。 |
上左:東南面外観。玄関ポーチから南側にある勝手口に至る犬走りの上に雨除けの庇を設けた。庇は控えめな装飾を施した腕木で支えている。 上右:南面外観。中央の4本引きサッシの内側が居間。2階南側は全面バルコニーとし、日照を確保している。 |
上左:玄関ホール。ホール突き当りの壁は少し斜めに配置し、広がりを持たせている。壁は珪藻土塗とし、コーナーは柔らかな曲面で仕上げた。廊下奥の左手に見える建具は居間への入り口。
上右:居間から食堂・台所方向を見る。正面カウンター向こう側が台所。一部天井の低くなった所が食事のスペース。右手開口部と2階から日中は光を取り入れる。 |
上左:吹き抜けのある居間北面。 上右:居間から和室方向を見る。居間と一体化するために、和室の襖は壁面に収納される。 |
上:和室。床の間を除き、柱を省略した簡素なデザイン。 |
上:和室南側。障子の向こうはウッドデッキ。 |
上:和室。西側を見る。 |
上:吹き抜けを見上げる。 |
上左:洗面台のある2階北側ホール。 上右:北側ホールに設置した洗面台。天板は特注で配色したモザイクタイルで仕上げた。 |
上:キャットウォーク。窓の開け閉め、日射の調整のために吹き抜け南側にキャットウォークを設けた。光をとりいれるために床は隙間を開け、すのこ状となっている。 |
上左:キャットウォークから吹き抜け越しに北側ホールを見る。 上右:キャットウォーク。 |
上:キャットウォーク手摺の物干し受け。吹き抜けの暖気を利用したパッシブソーラー活用法の一つである。 |
上左:2階・階段から居間・食堂・を見下ろす。 上右:居間床のパッシブソーラー。 |
上左:東西に長い2階のバルコニー。 上右:バルコニー突き当りの壁のピクチャーウインドウ。 |
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